サイト内検索

地域課題に係る産学共同研究委託事業

令和5年度 成果発表会

静岡市産学交流センターでは、地域や産業が抱える身近な課題を解決するため、中小企業者と大学等が共同で取り組む「地域課題に係る産学共同研究」を公募し、採択されたテーマについて研究を実施して参りました。これらの研究内容を多くの方々に知っていただくこと、その成果をご活用していただくことを目的に、産学共同研究成果発表会と成果品の展示会を開催いたします。

今回は、会場参加とオンデマンド配信の両形式で、多くの皆様方のご要望に対応させていただきます。

内容

成果発表の部  13:00~16:35

1. 究極のメイドイン静岡・マグロ肥料を用いた静岡茶の高付加価値化

13:05~13:25

[事業推進者]
伊豆川飼料株式会社/静岡大学学術院農学領域 准教授 一家崇志

 PR 

マグロの加工残渣で作られた肥料は、静岡の農家の間では昔から作物の旨みや甘みを引き出すとして重宝されてきました。「静岡の肥料で静岡の緑茶を育てる」ことを目的に、県内産マグロ肥料が静岡茶に与える影響を検証し、価値の明確化を図りました。

2. 農産副産物を活用した新規な育苗セルトレイの開発と性能評価

13:25~13:45

[事業推進者]
GrandFarm株式会社/静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部 教授 菊池宏之、杉山恵太郎/株式会社鈴生

 PR  

農産副産物(ブロッコリー、枝豆、レタスなど)を活用し、オール植物由来の新たな育苗セルトレイを開発します。モールド加工技術を応用した最適なトレイ製造条件について検討しました。生分解性試験を通じて、農地から生まれた“恵み”を再び土に返す資源循環型農業モデルの礎とします。

3. トマトに共生する微生物の分離と植物病原菌防除への応用

13:45~14:05

[事業推進者]
株式会社テクノスルガ・ラボ/ 静岡大学農学部 准教授 橋本将典

 PR 

トマトの施設栽培においては、植物病原菌に拮抗する有用微生物の分離や解析が重要です。本研究では、トマトの根や茎の内部に共生する微生物 (総称:エンドファイト) に着目し、その分離・解析を行って、それを用いた植物病害の防除対策技術について検証しています。

4. 昆虫でヒラメとアワビは育つか?-循環型養殖事業の社会実装を目指して-

14:05~14:25

[事業推進者]
株式会社マルカイ/静岡大学農学部 教授 笹浪知宏

 PR 

アメリカミズアブ(BSF)を用いた養殖事業の予備検討を行いました。鶏糞等の廃棄物で育てたBSFから飼料を作製し、ヒラメとアワビの育成可能性について調査しました。生産コスト・収益性などを確認し、資源循環型事業として社会実装に向けたプラットフォーム作りを行っています。


(休 憩  14:25~14:40)

5. 静岡の薔薇を使ったピュアローズウォーターの開発

14:40~15:00

[事業推進者]
株式会社コーヨー化成/常葉大学健康プロデュース学部 准教授 寺島健彦/静岡県工業技術研究所

 PR 

これまでに培ってきた薔薇エキス(ローズウォーター)の抽出技術と化粧品のノウハウを生かし、ローズウォーターを「生」の状態で触れ・感じて欲しいとの強い思いから、防腐剤や香料を一切使用しないローズ水100%の無添加ピュアローズウォーターの開発を行いました。

6. 有機性汚泥の可溶化・メタン発酵技術によるバイオガスエネルギー変換プロセスの開発

15:00~15:20

[事業推進者]
山梨罐詰株式会社/創価大学プランクトン工学研究所 理工学部 客員教授 中崎清彦/静岡県工業技術研究所

 PR 

食品工場の有機性余剰汚泥を対象に、オゾン・熱アルカリ手法により可溶化し、それにメタン発酵処理法を組合せることで効率的なバイオガスエネルギー変換プロセスを開発しています。これより、食品工場内廃棄物のゼロエミッションと脱炭素化に貢献できる新プロセスの登場が期待できます。

7. AIの利用によるスキルに基づく従業員配置自動化の研究

15:20~15:40

[事業推進者]
栗田靜電株式会社/静岡理工科大学総合技術研究所 客員教授 工藤 司

 PR 

工場生産ラインではスキルに応じた社員配置をしますが、勤務形態の多様化に伴う頻繁な配置見直しは管理者の大きな負担です。社員と配置位置のスキルをマッチングする配置計画自動作成システムと、IoTとAIを活用した社員のスキル・データ収集システムを開発しました。


(休 憩  15:40~15:55)

8. 由比漁港周辺海域における養殖アカモクのビジネス展開

15:55~16:15

[事業推進者]
おいしい産業株式会社/由比港若潮研究会、静岡市海洋産業クラスター協議会

 PR 

由比漁港周辺海域における養殖アカモクの商品価値向上及び販路拡大を目指します。新商品の開発とともに県内外展示会でのプロモーション活動を通じて、商品の安定的な販売先を確保します。また、「アクアポニックス手法」による新たなアカモク種苗生産にも挑戦しました。

9. アフター・コロナ時代におけるインバウンドを含む観光客向け缶詰の自販機販売の事業化と新製品コンセプトづくり

16:15~16:35

[事業推進者]
清水河岸の市協同組合/静岡産業大学総合研究所 経営学部 副所長(教授) 熊王康宏/一般社団法人静岡缶詰協会、株式会社静鉄リテイリング、株式会社日本旅行浜松支店、富士電機株式会社食品流通事業本部

 PR 

アフター・コロナ時代において、インバウンドを含むお土産缶詰の需要拡大策や、施設属性によるアソートやプライシングの在り方を調査しました。インバウンドにも対応できる新製品のコンセプトづくりを進め、缶詰自販機ビジネスのノウハウ構築と事業化を目指しました。

展示の部  13:00~17:15

産学共同研究から生まれた成果品の展示(随時見学可)

日程

令和6年3月22日(金) 13:00~17:15

会場

静岡市産学交流センター6階プレゼンテーションルーム
(静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階)

※発表・展示風景の写真集の動画はこちら をご覧ください。