地域課題に係る産学共同研究委託事業

[委託先団体] 伊豆川飼料株式会社

 [連携大学] 静岡大学学術院農学領域 准教授 一家崇志

目的 

静岡で水揚げされるマグロの加工残渣で作られた肥料は、静岡の農家の間では昔から作物の旨みや甘みを引き出すとして重宝されてきました。しかし、水産加工業の減少と共に肥料の製造量も少なくなり価格も高騰しています。「静岡の肥料で静岡の緑茶を育てる」これを持続可能なものとするにはその価値を明確化する必要があります。

本研究では静岡産のマグロ肥料が静岡茶に与える影響を研究します。

［写真1：ツナ缶の残渣から製造された
メイドイン静岡のマグロ肥料］

進捗状況

静岡県内にある茶農家2軒の2圃場の茶葉および、土壌をサンプリングし、AGCT社へ成分の分析を依頼しました。土壌については窒素、リン酸、カリウム、pH、EC、アンモニア態窒素、硝酸態窒素などのデータを、茶葉については全窒素、全炭素、主要アミノ酸、カテキン類、カフェインなどのデータを得ました。

現在は得られたデータをもとに、傾向や特徴などを解析しており、今後、魚粕肥料の優位性と効率的な使用方法を確立していきます。

［写真2：茶畑でのサンプリングの様子］