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地域課題に係る産学共同研究委託事業
基礎コース
トマトに共生する微生物の分離と植物病原菌防除への応用
[委託先団体] 株式会社テクノスルガ・ラボ
[連携大学] 静岡大学農学部 准教授 橋本将典
目的
施設栽培トマトの培養土、排液、空気といった栽培環境の微生物叢解析を行い、植物病原菌に拮抗する微生物を分離し、微生物資材の元になる候補株を収集しています。
本研究では、トマトの根や茎の内部に共生する微生物 (以下エンドファイトと略) に着目し、その分離を行って、それを用いた植物病害の防除対策を検討します。
[図1:研究の構想]
進捗状況
■サンプリング
静岡県内のトマトの栽培圃場の中で、本研究の目的上、茎、根から含めてトマトの株ごとサンプリングをしたいという希望があり、ご協力いただける農家さんを探し、栽培終了時に同じハウス内から病害に罹患している株、罹患していない株を含め17のトマト株を提供いただきました。
■微生物叢解析
17のトマト株について葉、茎、根、根圏土壌、土壌に分けて部位別に解析を実施しています。
■トマトエンドファイトの分離
比較的良好な生育であった12のトマト株について、茎、根を表面殺菌後、微生物を分離しています (写真1:トマト茎から分離プレートの写真画像)。周囲が病害に罹患しているにもかかわらず、罹患していないトマト株 (検体名:健全2-1、黄色の丸で表示) もあり、その中の分離株に着目しています。
[写真1:トマト茎由来分離プレートの写真画像
(上段:放線菌用、下段:蛍光性シュードモナス用培地)]
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